目次
前半はこちら
・開会のごあいさつ 森田 健太郎
・講演1 「本州・三陸サケの今」峰岸 有紀(SWSP/東京大学大気海洋研究所)
・講演2 「知床の森と海をつなぐカラフトマスの今」野別 貴博(公益財団法人知床財団)
・講演3 「札幌のサケとサクラマスの今」有賀 望(SWSP/札幌市豊平川さけ科学館)
・パネルディスカッション 進行:荒木 仁志(SWSP/北海道大学)
ポスター発表
次の時代を担う小中高校生たちが、水辺に関する学習や研究の成果をポスターにまとめ、発表しました。ライトニングトークでのコメントとともにご紹介します。サケに関する視聴触覚情報体験に関する展示・大学の研究発表・SWSPの活動報告もあり、会場はとても賑わいました。
札幌の水と私達
札幌光星中学校
猪口 誠太,蟹江 絆成,相場 姫和里
私たちは、「札幌の水と私達」をテーマに、実際に自分たちで調査した内容に基づいた現在の豊平川の水質、昔の豊平川の水質、サケの現状について発表します。ぜひ楽しんで聞いていってください。よろしくお願いします。
豊平川の生き物とわたしたち
札幌光星中学校
後藤 あい,山室 結成,棟方 照琳
私たちは、「豊平川の生き物とわたしたち」というテーマについて発表します。現地での調査結果と、それをもとに学校で調べた内容をまとめました。先ほどのパネルディスカッションでもあったような、私たちにできることを自分たちなりにまとめてみたので、ぜひ見に来てください。よろしくお願いします。
サクラマスが遡上する都市河川
-琴似発寒川の未来へつなぐ産卵場所づくり-
北海道札幌工業高等学校土木科
小川 源太,中居 宙斗,増田 瑛友,山室 朋輝,和島 広明
僕たちは、琴似発寒川でサクラマスの産卵場所を作るということを目標に活動してきました。いろいろとアクシデントなどもあり、とても内容の濃い発表になっています。もしよろしければ足を運んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
ヤッパ豊平川で鮭見たくない?
札幌旭丘高等学校
山崎 桜汰,柴沼 巧樹,鈴木 成来,岡本 結衣,野戸 真菜
私たちのグループは、豊平川のサケの遡上量を安定させようということをテーマに、地球温暖化に注目して探求しました。その結果として、これからどうしていくと良いのかという案を考えたので、ぜひ聞いていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
みんなでサケさがそ!フォトコンテスト優秀作品
川でサケやサクラマスを見つけたら、写真を撮って報告してもらう市民調査、「みんなでサケさがそ!」。 2025-2026シーズンは88作品の投稿がありました。投稿写真の一覧はこちらからご覧いただけます。インターネット投票で優秀作品を選出し、SWSP市民フォーラムで発表・表彰しました。入賞者の皆さん、おめでとうございます。投稿・投票にご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
最優秀賞
石井 睦さん
2025-077 星置川のサケ 10月21日 ほしみ橋下
北緯43度08分09.6秒 東経141度11分33.0秒
投稿時のコメント
「今年の星置川は遡上が活発で、川幅も狭い為観察には適しています。星置橋下でも多数見られます。」
受賞コメント
「星置川は、狭く短いながらも野生のサケが自然産卵する川です。我が家から50mの場所にあります。JRほしみ駅から歩いてもらうとすぐに橋があります。その下から50mの範囲をいつも見ています。その下にある清流橋からでも観察できますが、皆さんいらっしゃるのであれば、ここはJRの駅から歩いてすぐなのでおすすめです。橋の上からこういう風に見ることができます。今年は遡上が1週間以上遅れていました。この写真は10月21日撮影ですが、これが見られたのは3~4日間で、その後、いなくなるのも早かったです。星置川は私にとって大切なフィールドで、本当に愛着のある場所です。ぜひ皆さん見に来てください。お待ちしております。今日はありがとうございました。」
優秀賞
北のトンボマニアさん
2025-059 精進川のサクラマス
10月14日 精進川の滝下流
北緯43度01分18.6秒 東経141度21分32.8秒
投稿時のコメント
「水中の命と森の緑が、音もなく調和する。」
受賞コメント
「フォーラム当日は予定が入っており、現地に行くことができません。毎年参加していたので残念です。」
優秀賞
嶋本 湖央さん
2025-030 豊平川のサクラマス 6月27日 花魁淵
北緯42度59分08.5秒 東経141度20分19.0秒
受賞コメント
「日が陰り始めたタイミングでサクラマスたちが滝を目がけてジャンプし始めました。20分ほど、上流を目指して繰り返しジャンプする様子を観察できました。カメラのファインダー越しに見るその姿に釘付けになり、夢中でシャッターを切っていました。ジャンプしている瞬間がしっかりと収まった1枚を、「みんなでサケさがそ!」に投稿させていただきました。札幌という大都市でもこうした自然の営みが見られる環境に感謝しながら、今後も豊平川のサケマスを追い続けたいと思います。」
全国賞
峰岸さん
2025-082 小鎚川のサケ 1月27日 古廟大橋上流
北緯39度21分27.1秒 東経141度53分22.9秒
投稿時のコメント
「産卵床は確認できなかったけれど。」
受賞コメント
「写真のキャプションには『産卵床は確認できなかったけど。』とありますが、この後の調査で、産卵床を3床確認し、少しほっとしました。選んでいただきありがとうございます。」
産卵賞(審査員特別賞)
安田 貴一さん
2025-080 豊平川のサケ 11月4日 平和大橋付近
北緯43度03分59.4秒 東経141度23分07.3秒
投稿時のコメント
「9月にワイルドサーモンプロジェクトでサケ産卵環境改善活動を行った場所に居て感動でした。水面が光っていてわかりづらくてすみません。」
受賞コメント
「選んでいただきありがとうございます。9月に産卵環境改善活動に参加させていただきました。サケがここに戻ってきているのかがどうしても気になり、後日行ってみたところ、ちょうど泳いでいて、大変感動しました。今年もぜひ活動に参加させていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。」
審査委員長の選考理由
「産卵環境改善のための活動を行ったところへ、遡上時期に観察に行ってくださり、最大の楽しみを早速実践されているということで、選ばせていただきました。」
審査委員長からの総評
向井 徹(SWSP広報/北海道魚類映画社)
今シーズンは、豊平川ではなかなかサケを見つけにくい状況でした。サケの遡上時期の途中で川が増水したり、遡上数が少なかったりということがありました。そのような中でも、毎年サケが来るような場所を見つけることで、「今年はあまり来なかったな」「来年はこれくらい来たらいいな」といった変化を感じることができると思います。ぜひ自分のお気に入りの場所でサケを撮り、どんどん「みんなでサケさがそ!」に送っていただければと思います。お近くの方や、本州にいるお知り合いなどもぜひお誘いください。来シーズンもよろしくお願いします。
豊平川の自然や野生サケを保全するためにできること
丸山 緑(SWSP広報)
この市民フォーラムはSWSPが発足した2014年から毎年開催しておりますが、フォーラムにご参加いただいた方々から、「自分たちは豊平川やサケのためにどのようなことができるのか?」というお声をいただくことがありました。そこで、今回このようなチラシを作りました。
「知る」というカテゴリーでは、SWSPのホームページや、身近な自然を紹介しているNHKさんの番組を見ていただくことが、最初の一歩になるかと思います。
「参加する」では、実際に川へサケを探しに行って写真を撮り、ぜひ「みんなでサケさがそ!」に投稿していただきたいなと思います。
「応援する」については、SWSPはNHKさんを始めとするいろいろな企業さんからご協力をいただいております。普段の生活の中で目に入る企業さんもあるかと思いますので、そうした企業さんの商品を選んでいただくことも、豊平川やサケ・サクラマスなどの自然環境の保全に繋がります。
このような行動を通して、豊平川のサケを次世代へ繋いでいくアクションにご参加いただければ幸いです。
閉会のごあいさつ
岡本 康寿(SWSP共同代表/公益財団法人札幌市公園緑化協会)
皆さま、本日は天気の悪い中お越しいただき、また最後までお付き合いいただきありがとうございました。本日のご講演を聞いて、私も正直驚きました。日本のサケ・カラフトマス・サクラマスが、非常に深刻な状況になっているということを知ることができました。気候変動というと、皆さんも夏の猛暑などでは実感しているかと思いますが、日本のサケたちはこんなにも深刻な状況に陥っているということがよくわかりました。
それに対して、私を含め、私たち一人ひとりに何ができるのかを考えると、簡単ではないと感じます。しかし、本日のパネルディスカッションで演者の方々からいただいたヒントを参考にしながら、それぞれにできることを考えていただければと思います。
また、本日のポスター発表では、皆さんがそれぞれのテーマについて真剣に調べ、わかりやすいポスターを作り、素晴らしい発表をしていただきました。ありがとうございました。今回調べたことが、これからの様々な場面で皆さんの力になるのではないかと思っております。今後も引き続き関心を持っていただけると嬉しいなと思います。
「みんなでサケさがそ!」では、遡上数の少なかったサケを頑張って川で見つけて、写真を撮って送っていただいて、皆さんがサケに関心を持ってくださっているのだなということを改めて感じました。私もなんとか写真を1枚投稿することができました。
SWSPの活動についてですが、気候変動という大きな課題に直面しているなと感じています。我々の活動も、それに対してどうしていくのかという見直しも必要になってくるのかなと思っています。皆さんには引き続き、SWSPの活動を見守っていただき、応援していただき、皆さんの身近な川に遡上するサケにも関心を持って見に行っていただけると良いなと思っております。本日はどうもありがとうございました。
来場者のアンケート結果
本日のフォーラムはどのようにお知りになりましたか?(複数選択可)
| 友人・知人 | 9人 |
| SWSP/さけ科学館のホームページ |
7人 |
| お勤め先 | 6人 |
| NHKのメディア勤務先 | 4人 |
| SNS(X、Facebookページ) |
3人 |
| 学校 |
3人 |
| その他 |
9人 |
お住まいは?
全体的な印象はいかがでしたか?
印象に残ったプログラムとその理由は?
●講演1 「本州・三陸サケの今」峰岸 有紀
●講演2 「知床の森と海をつなぐカラフトマスの今」野別 貴博
●講演3 「札幌のサケとサクラマスの今」有賀 望
- 北海道のサケ科の保全にとって、気候変動への対応が喫緊の課題と考えるため。
- サケが本州や北海道から減っているという事は何となく知っていましたが、今回、年度別のグラフを見て想像以上に減っていて驚きました。サケを守る活動を色々知れたので、このような活動を通してたくさんのサケが戻ってきてくれたら良いなと思いました。
- 得難い情報を与えられた。内容、スライドが明快でした。
- サケが生きるのには厳しい環境になりつつあることを知り、自分なりに行動を起こさなければいけないと感じた。
- 海水温や河川の水温がサケに適さない2025年だったのだと知った。サケマスだけではなく生態系全体に影響していると知ることができた。
- 気候変動の影響がいろいろなところに出ていて、たくさんの内容に興味を持ちました。
- 2025年のサケの回帰数が大幅に減少した最大原因は水温上昇。3、4年後が心配。
- 写真や動画からあまり知らなかった自然やサケのことが分かりやすく見られたから。
- サケマスの全体的な個体数の減少について改めて理解した。普段仕事で環境保全について取り組む機会があるが、サケマスの減少に対する対策の一助となるように、より一層気を引き締めて取り組んでいきたい。
- 道外のサケの現状について知らなかったので興味深かった。
- カラフトマスの回遊ができなくなって、大きな影響が実際に目に見えて現れていることにショックを受けました。自分としては生活の中で温暖化防止につながることを地道に。
- 知床の自然がどんどん少なくなっていることが知れて良かったです。
- サケがとれなくなった理由を考えることができて良かったです。サクラマスのことが知れて良かった。
●パネルディスカッション
- ディスカッションの内容が興味深かったです。
- サケだけでなくサクラマス、カラフトマスも扱っていたのがよかった。
- 調査しているご本人の生の声が聞けて、大変説得力のある講演とパネルディスカッションでした。
●ポスター発表
- 皆が頑張っていたのが伝わったから。
- それぞれ個性があってよかったです。
- 学生達が真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。
- 子どもたちがそれぞれ調べたことを堂々と発表していて頼もしく感じた。
- 学生の皆さんが、調べたことのまとめだけでなく、実際の取り組みや提言まで踏み込んで発表されていたため。
- 子どもたちが自ら調べて発表出来る場がありとてもステキな機会だと感じたから。
- 皆さんの一生懸命に研究している様子がすばらしかった。
- 若い子たちが一生懸命川やサケのことを考えていることはとてもうれしい。
- 小学生らしい知見がよかった。
- 学生の発表についてもメイン会場でマイクを使用して行ったほうが全て見られます。
- 緊張したけれど、これまでの練習の成果を発揮できました。
●「みんなでサケさがそ!」結果発表とフォトコンテスト優秀作品表彰式
- 単なるフォトコンテストではなく、サケへの関心をつなぐ大切な取組だと知った。機会があれば投稿したい。
- たくさんの写真が見られて楽しかったです。
今後、SWSPの活動やフォーラムで取り上げてほしい内容がありましたら教えてください。(複数選択可)
| 道内のサケマスについての発表 | 18人 |
| 豊平川のサケマスについての発表 | 17人 |
| 学生ポスター発表 | 15人 |
| 海外のサケマスについての発表 | 13人 |
| 国内(道外)のサケマスについての発表 | 12人 |
| サケ観察会 | 8人 |
| 意見交換会 | 3人 |
- 黒潮大蛇行、エルニーニョ現象などとの関係
- カムバックサーモン運動について
ご協力ありがとうございました。
かじさやか「ちびリンまんが⑮豊かな海になる理由」
2025年度 SWSP活動記録
※区分 主体:SWSPが主体となって実施したもの
協力:札幌市豊平川さけ科学館や関係機関、団体等に協力したもの
話題提供:SWSPの活動について紹介したもの
2025年
2026年
通年
サケ・サクラマスのモニタリング調査等実施日
SWSP支援企業のご紹介
株式会社サンセリテ札幌の主力商品である「グルコサミンMPB」と「歩ひざ王」。どちらもサケからとれるプロテオグリカンが原料になっています。健康維持に不可欠なサケに対して恩恵を還元したいという思いから、北海道の貴重な資源であるサケの保全活動を行っている「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」の姿勢に賛同。2023年から、株式会社サンセリテ札幌と日本薬品株式会社の2社共同で、野生サケの保全活動を支援する運びとなりました。(同社ウェブサイトから)
サンセリテ札幌様は、下記の産卵環境改善活動にも参加してくださいました。ペレ・グレイス様は、流通を通じて社会とのつながりや社会貢献をお客様に情報提供されており、日本薬品様からのご紹介で2025年より支援してくださっています。
豊平川のJR鉄橋上流にある産卵環境回復区間で、環境整備を実施してくださいました。重機で分流の流入口を広げて流入する水量を増やす作業やツルヨシの撤去を、自然のかく乱の代替として実施し、サケが産卵床を作りやすい環境を創出しました。また、サイクリングロードから水路を観察しやすくするため、河岸の草刈りも行ってくださいました。(SWSPウェブサイトから)
豊平川の平和大橋上流の分流でSWSPが開催した、サケの産卵環境改善活動に参加してくださいました。ツルヨシの抜き取りに取り組み、自然のかく乱の代替として産卵しやすい環境を復元することができました。(SWSPウェブサイトから)
SWSP STAFF




























